単語 |
訳語 |
やがすり |
【矢絣】 【矢飛白】 ◇[日]yagasuri/ya-gasuri ○絣柄(カスリガラ)の一種。 矢羽根(ヤバネ)の形を織(オ)り出したもの。 「やばねがすり(矢羽根絣,矢羽根飛白)」,「やはずがすり(矢筈 絣,矢筈飛白)」とも呼ぶ。 ◎尚武(ショウブ)の図柄で、大奥や武家屋敷で働く女性が用いた。 また、射(イ)った矢は「戻らない」ことから、江戸時代の嫁入 り道具に矢絣の着物が入っていた。 参照⇒とんぼ(トンボ,蜻蛉)(1) ◎明治・大正期の女学生の代表的な着物柄。 参照⇒えびちゃしきぶ(葡萄茶式部,海老茶式部) |
やがみ |
【矢上】 ◇[日]Yagami ○神奈川県川崎市東部、幸区(サイワイク)の地名。 慶応大学矢上キャンパスなどがある。 |
やがら |
【ヤガラ】 【矢柄】 ○[魚]トゲウオ目(Gasterosteiformes)ヨウジウオ亜目(Syng- nathiformes)ヤガラ科(Fistulariidae)ヤガラ属(Fistularia) の硬骨魚。 アカヤガラ(赤矢柄)とアオヤガラ(青矢柄)の2種がいる。 本州中部以南の沿岸に生息する。 |
やき |
【焼き】 ○(1)焼くこと。 ○(2)(特に)焼き方。焼き具合。 ◎肉の焼きが足りない ○(3)刀の刃(ハ,ヤイバ)などに焼き入れすること。 参照⇒やきいれ(焼き入れ.焼入れ) ◎日本刀では、刃の部分を残して刀身を粘土などで被覆(ヒフク) して焼き入れする。これにより刃文(ハモン)できる。また、刀身 は焼きがやや甘くなり粘りが残り、刃は強く冷やされて硬くな る。 日本刀の焼き入れの水の温度は極秘で、もしその中に手を入 れるとその手は斬り落とされたと言う。 ○(4)嫉妬(シツト)。 |
やきあご |
【焼きあご】 【焼きアゴ】 ○[食]小ぶりのトビウオ(別名アゴ)を炭火で焼き色がつくまで あぶり、数日間干したもの。 料理のダシ(出汁)として利用される。魚臭さがなく、あっさ りしたダシがとれる。 |
やきいい《やきいひ》 |
【焼き飯】 【焼飯】 ○[食]「にぎり飯(握り飯)」の表面を焼き焦がしたもの。 ⇒にぎりめし(にぎり飯,握り飯) |
やきいれ |
【焼き入れ】 【焼入れ】 ○[冶]鉄鋼(テッコウ)を硬化させるため、高温に加熱した後、水や 油の中に入れて急に冷やす熱処理。 急冷で組成が変化して硬化する。 ジュラルミンなどでも行う。 単に「焼き」とも、「ハードニング([英]hardening)」,「テンパ リング([英]tempering)」とも呼ぶ。 ⇔やきもどし(焼き戻し,焼戻し) 参照⇒やき(焼き)(3) |
やきがし《やきぐわし》 |
【焼き菓子】 【焼菓子】 ○(1)[食](和菓子で)平ナベ・天火・鉄板などで焼いて仕上げ た菓子の総称。 煎餅(センベイ)などの米菓、桃山・茶通(チャツウ)・カステラなど。 ⇔なまがし(生菓子)(1) 参照⇒ひがし(干菓子,乾菓子) ○(2)[食](中華菓子で)月餅など。 ○(3)[食](洋菓子で)クッキー・パイ・カップケーキ・ゴーフ ルなど。 ⇔なまがし(生菓子)(2) |
やきざとう《やきざたう》 |
【焼き砂糖】 ◇[フ]caramel ○[料]⇒からめる(カラメル)(1) |
やきだまえんじん |
【焼玉エンジン】 【焼き玉エンジン】 ◇[英]hot-bulb engine ○[古][機]簡単なエンジン(内燃機関)の一種。 シリンダーの圧縮室の一部の焼玉と呼ぶ点火用の球形部を赤 熱し、これに軽油の混合ガスを噴射して引火・爆発させ、ピス トンを動かすもの。 安価な軽油を燃料とし、操作が簡単で、漁船や・渡船小型貨 物船で使用されたが、エネルギー効率のよい小型のディーゼル ・エンジンが普及して昭和中期には廃れた。 「焼玉機関」,「セミディーゼル・エンジン(semidiesel engine)」, 「セミディーゼル機関」とも呼ぶ。 参照⇒ぽんぽんじょうき(ポンポン蒸気,ぽんぽん蒸気)(1) |
やきだまきかん《やきだまきくわん》 |
【焼玉機関】 【焼き玉機関】 ◇[英]hot-bulb engine ○[古][機]⇒やきだまえんじん(焼玉エンジン,焼き玉エンジン) |
やきなまし |
【焼き鈍し】 【焼鈍し】 ○[冶]金属またはガラスの内部の歪(ヒズミ)を直すため、一度あ る温度に加熱した後、徐々に冷却する処理。 処理後は内部組織が均質化して軟化する。 単に「鈍し」とも、「焼鈍(ショウドン)」,「アニーリング([英]an- nealing)」とも呼ぶ。 参照⇒やきもどし(焼き戻し,焼戻し) |
やきはた |
【焼き畑】 【焼畑】 ○(1)[農]原始的な農耕法の一種。 草地・林地などを焼き払い、残った灰(ハイ)を肥料にして作物 を育てるもの。 主にソバ(蕎麦)・ダイズ(大豆)・ヒエ(稗)・アワ(粟)などを 栽培する。 数度収穫すると地力が衰えるので、数年から十数年放置して 自然回復を待ち、再び焼き払って耕作地とする。 生産性は非常に低い。 「やきばた」,「焼畑農業」,「きりかえばた(切り替え畑,切替え 畑,切替畑)」,「きりはた(切り畑,切畑)」,「やいばた(焼畑)」,「焼 蒔(ヤキマキ)」,「叢焼(ヤブヤキ)」,「山薙(ヤマナギ)」,「薙野(ナギノ)」とも呼 ぶ。 朝鮮北部で行われたものは「火田(カデン)」と呼ぶ。 参照⇒きりかえばた(切り替え畑,切替え畑,切替畑)(1) ○(2)[農]その畑・耕作地。 |
やきはたのうぎょう《やきはたのうげふ》 |
【焼畑農業】 ○[農]⇒やきはた(焼き畑,焼畑)(1) |
やきば |
【焼き場】 【焼場】 ○(1)物を焼く場所。焼却場。 ○(2)火葬場の別称。 ⇒かそうば(火葬場) |
やきばた |
【焼き畑】 【焼畑】 ○[農]⇒やきはた(焼き畑,焼畑) |
やきま |
【ヤキマ】 ◇Yakima ○(1)(Yakima County)⇒やきまぐん(ヤキマ郡) ○(2)アメリカ合衆国北西端、ワシントン州中南部にあるヤキ マ郡の郡都。 コロンビア川の支流ヤキマ川西岸に位置する。 |
やきまき |
【焼蒔】 【焼き蒔】 ○[農]⇒やきはた(焼き畑,焼畑) |
やきまぐん |
【ヤキマ郡】 ◇[英]Yakima County ○アメリカ合衆国北西端、ワシントン州(Washinton State)中 南部の郡。東部をベントン郡(Benton County)に接する。 郡都はヤキマ。 |
やきみょうばん《やきみやうばん》 |
【焼きミョウバン】 【焼き明礬】 【焼明礬】 ◇[英]burnt alum ○[化]ミョウバンを160℃以上に加熱して結晶水を失わせたも の。水に溶けやすい、白色の粉末。 染色・医薬のほか、消毒剤・浄水場の沈殿剤などに用いる。 「枯礬(コバン)」とも呼ぶ。 参照⇒みょうばん(ミョウバン,明礬) |
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