ふぁうすとはかせ 【ファウスト博士】 ◇[独]Doktor Faustus ○[文]ドイツの作家トーマス・マン(Thomas Mann)の長編小説。 天才的作曲家アードリアン・レーバキューン(Adrian Lever- kuhn)が悪魔と契約を結び没落して行く生涯を、友人の古典学 者ツァイトブローム(Serenus Zeitblom)が綴るという形で描く 悲劇。 19世紀末から第二次世界大戦にかけてドイツがたどった運命 を、ドイツ人の観念的性格からナチズムへ傾斜する背景に題材。 ◎1947(昭和22)刊行。 |