はいきょうし《はいけふつ》 【排莢子】 ◇[英]ejector ○銃器の薬莢(ヤッキョウ)を排出する装置。 ボルトアクション(bolt action)式の小銃ではボルト(槓桿) を上げて後退させて空薬莢(カラヤッキョウ)を薬室(ヤクシツ)から引き出 し、空薬莢のリムが排莢子の突起に当たって外に飛び出す。 自動式拳銃(オートマチック)であれば、弾丸発射後に遊底(ユ ウテイ)(スライド)が後退して空薬莢を薬室から引き出し、空薬莢 のリムが排莢子の突起に当たって外に飛び出す。 回転式拳銃(リボルバー)であれば、弾倉(ダンソウ)を横にずら し、弾倉中心前部にあるロッドを押すと全弾(薬莢)が一度に排 出される。 旧式の回転式拳銃では、銃身の下にあるロッドを押して一発 排出し、弾倉を一発分回転させて、またロッドを押して排出す ることを繰り返す。 「イジェクター」,「エジェクター」とも呼ぶ。 参照⇒ゆうてい(遊底) ◎ボルトアクションまたは自動式であれば、薬莢のリムに排出 痕(ejector mark)が残る。犯罪捜査では弾丸のライフル・マー ク同様に使用銃器の特定に使用される。 参照⇒らいふるまーく(ライフル・マーク) |