ぬき 【貫】 ○(1)[建]和様建築で、垂直の柱・束柱(ツカバシラ)などを水平に 貫(ツラヌ)いて繋(ツナ)ぎ合せる材。 柱の貫穴(ヌキアナ)に貫を通し、穴の上部の隙間に楔(クサビ)を打 ち込んで固定する。 その位置により地貫(ジヌキ)・下貫(シモヌキ)、胴貫(ドウヌキ)・腰 貫(コシヌキ)、内法貫(ウチノリヌキ)、樋貫/飛貫(ヒヌキ)、頭貫(カシラヌキ)な ど呼ぶ。 「貫木(ヌキギ)」とも呼ぶ。 参照⇒とおしぬき(通し貫) ◎斜めの筋違いを用いずに建物を固定する構造法(貫構造)。 ○(2)[建]建築用材の一種。 (1)に使用する、厚さ三分(9ミリメートル)、幅三寸(9セン チメートル)くらいの、薄くて幅の狭い板。 大きさにより大貫・中貫・二寸貫などがある。 「貫木(ヌキギ)」とも呼ぶ。 ------- 【緯】 ○⇒ぬきいと(緯糸) |