単語 |
訳語 |
ごうま《がうま》 |
【格間】 ◇[英]coffer(コファー) ○[建]格天井(ゴウテンジョウ)(coffered ceiling)で、組子(クミコ)内 の方形の一区画。 参照⇒つぼ(坪,壺)(3) ------- 【降魔】 ○(1)[仏]悪魔を降伏(ゴウブク)すること。悪魔を降参させるこ と。悟りの妨げとなるものを払い除けること。 ◎降魔の利剣 ○(2)[仏]釈迦八相の第五。苦行のあと禅定にふけるのを妨害 ・誘惑する悪魔を降伏させること。 参照⇒しゃかはっそう(釈迦八相) |
ごうまのたけのこ《がふまのたけのこ》 |
【合馬の竹の子】 【合馬の筍】 ○[農]福岡県北九州市小倉南区合馬地区産の早掘りのタケノコ。 アクが少なく豊かな風味と柔らかい舌触りで知られ、各地の 高級割烹(カッポウ)・料亭で使用される。 |
ごうむね《がふむね》 |
【合棟】 ○[歴]⇒ごうむね(乞胸) |
ごうむね《ごふむね》 |
【乞胸】 ○[歴]江戸時代、編笠(アミガサ)をかぶり市中の辻(ツジ)で芸など をして銭(ゼニ)を乞(コ)うた乞食(コジキ)芸人の集団。 浅草寺の裏の奥山(オクヤマ)や両国広小路などで、辻噺(ツジバナシ) ・辻講釈・物まね・あやつり・綾取(アヤトリ)・猿若(サルワカ)・江戸 万歳(マンザイ)・辻放下(ツジホウカ)などを演じた。 「合棟(ゴウムネ)」とも書く。 ◎当時、乞食は非人(ヒニン)に扱われ、乞胸は非人ではないが芸 能を統轄する非人頭の配下にあった。 参照⇒ひにんよせば(非人寄場) |
ごうめいしょう《がふめいしよう》 |
【合鳴鐘】 ◇[フ]carillon ○[楽]⇒かりよん(カリヨン) |
ごうら《がうら》 |
【強羅】 ◇[日]Gora ○(1)神奈川県足柄下郡(アシガラシモグン)箱根町(ハコネマチ)の地名。 大正時代に開園したフランス式の強羅公園がある。 ◎強羅温泉 ○(2)⇒ごうらえき(強羅駅) |
ごうらえき《がうらえき》 |
【強羅駅】 ○(1)[交]神奈川県足柄下郡(アシガラシモグン)箱根町(ハコネマチ)強羅に ある、箱根登山鉄道の駅。 彫刻の森駅の次で、ターミナル駅。 ○(2)[交]箱根登山ケーブルの駅。 公園下駅の次で、ターミナル駅。 ◎箱根登山ケーブルには、中強羅駅・上強羅駅がある。 |
ごうりき《がうりき》 |
【強力】 ○(1)⇒ごうりき(強力,剛力) ○(2)山伏・修験者(シュゲンシャ)などに従い、荷物を背負って運ぶ 下男(ゲナン)。 ○(3)登山者の重い荷物を背負い、山の案内に立つ人。 参照⇒ぼっか(歩荷),しぇるぱ(シェルパ)(2) ------- 【強力】 【剛力】 ○力の強いこと。また、そのさま・その人。 ◎強力無双 |
ごうりきはん《がうりきはん》 |
【強力犯】 ○[法]暴行または脅迫によって成立する犯罪。 「実力犯」とも呼ぶ。 ⇔ちのうはん(知能犯) |
ごうん |
【五蘊】 ○[仏]人間を成り立たせている色(シキ)・受・想・行(ギョウ)・識 の五つの要素。人間の肉体と精神の活動の全て。 「色」とは肉体、「受」とは感覚や感情、「想」とは記憶や想像・ 表象、「行」とは他の四つを除いた心の作用、「識」とは判断や推 理・意識。 「五陰(ゴオン)」とも呼ぶ。 ◎「蘊」は「あつまる」の意味。 ◎五蘊盛苦(ゴウンジョウク):⇒ごおんじょうく(五陰盛苦) |
ごうんじょうく《ごうんじやうく》 |
【五蘊盛苦】 ○[仏]⇒ごおんじょうく(五陰盛苦) |
ごえいかん《ごゑいかん》 |
【護衛艦】 ◇[英]destroyer ○[軍]海上自衛隊での駆逐艦の呼称。機動部隊や船団の防御を 任務とした主力艦艇。 参照⇒くちくかん(駆逐艦) 〈艦種記号〉 DE(Escoat Vessel):護衛艦(駆逐艦)。 DD(Destroyer):大型護衛艦(駆逐艦)。 DDH(Helicopter Destroyer):ヘリコプター護衛艦(駆逐 艦)。 DDG(Guided Missile Destroyer):ミサイル護衛艦(駆逐 艦)。 参照⇒かんしゅきごう(艦種記号) ◎艦名は「むらさめ」・「あさぎり」・「はるな」など、気象・山岳 ・河川・地方を基本に命名する。 |
ごえいどう《ごえいだう》 |
【御影堂】 ○⇒みえいどう(御影堂) |
ごえつ《ごゑつ》 |
【呉越】 ◇[中]Wu-Yue ○(1)[歴]古代中国の春秋時代にあった、呉の国と越の国の併 称。 仲(ナカ)の悪いで知られている。 参照⇒がしんしょうたん(臥薪嘗胆),ごえつどうしゅう(呉越 同舟) ○(2)[歴]中国、五代十国の一国( 907〜 978)。 唐代末期の動乱で、杭州(Hangzhou)(コウシュウ)の刺史(cishi)銭 鏐(Qian Liu)(セン・リュウ)が杭州八都の自衛団の軍隊を基礎に 鎮 海(Zhenhai)・東海(Donghai)の節度使(jiedushi)となり、唐の 滅亡後に江南に建国。 都は杭州。 978年、宋に降(クダ)って銭氏一族は宋の官僚となる。 〈歴代王〉 武肅王(Wusu Wang)( 907〜 931):銭鏐。 文穆王(Wenmu Wang)( 931〜 941):銭元(「玉」偏+「罐」-「缶」) (Qian Yuanguang)。 忠獻王(Zhongxian Wang)( 941〜 946):銭宏佐(Qian Hong- zuo)。 忠遜王(Zhongxun Wang)( 947〜 947):銭宏(人偏+「宗」) (Qian Hongzong)。 忠懿王(Zhongyi Wang)( 948〜 978):銭宏俶(Qian Hongchu)。 |
ごえつどうしゅう《ごゑつどうしう》 |
【呉越同舟】 ○(1)[慣用句]仲(ナカ)の悪い者同士が同じ場所に居合(イアワ)せる こと。 参照⇒がしんしょうたん(臥薪嘗胆) ○(2)(転じて)敵味方が共通の利害のため、協力して行動する こと。 ◎『孫子』「九地」:夫呉人与越人相悪也。当其同舟而済遇風、 其相救也、如左右手。:夫(ソ)れ呉人(ゴヒト)と越人(エツヒト)とは 相(アイ)悪(ニク)む也(ナ)り。其(ソ)の舟を同じくして済(ワタ)りて風 に遇(ア)ふに当りては、其の相(アイ)救(スク)ふや、左右の手の如 (ゴト)し。 |
ごえもんぶろ《ごゑもんぶろ》 |
【五右衛門風呂】 ○槽(オケ)の底の部分、または全体を鋳鉄で作り、直接かまどの 上に据(ス)えた風呂。 入浴の時は湯に浮かせた底板を踏(フ)んで沈(シズ)めるか、木 製のゲタ(下駄)を履(ハ)いて湯に入る。 全体が鋳鉄から成るものは「長州風呂(チョウシュウブロ)」と呼ぶ。 ドラム缶による風呂も、この一種。 ◎盗賊の石川五右衛門が京都三条河原で釜煎(カマイ)りの刑に処 せられた時に用いたという俗説から。 |
ごえん |
【誤嚥】 ◇[英]aspiration ○[医]口から食道に送り込むべき飲食物を、誤って気管や肺に 吸い込むこと。 健康者なら咳(セ)き込んで排出するが、高齢者ではそのまま になって肺炎(誤嚥性肺炎)などを起こすことがある。 |
ごおう《ごわう》 |
【五黄】 ◇[中]wuhuang ○[暦]運命判断法の九星の一つで、土星・中央に当たる。 この星の人は、性質が寛容で運気が強いとされる。 参照⇒きゅうせい(九星) |
ごおうほういん《ごわうほういん》 |
【牛王宝印】 ○神社仏閣から出される厄除(ヤクヨ)けの護符(ゴフ)。 ◎熊野神社・手向山八幡宮・京都八坂神社・高野山・東大寺・ 東寺・法隆寺などの諸社寺から出され、「牛王宝印」・「牛玉宝 印」・「牛王宝命」などと記されている。 裏面は起請文(キショウモン)を書く用紙に用いられた。 特に75羽の烏(カラス)を図案化した熊野牛王は有名で、誓いを 破ると熊野権現のカラスが3羽死ぬと信じられていた。 |
ごおん |
【呉音】 ○[言]日本における漢字音の一種。 6世紀ころから朝鮮半島を経由して伝来したとみられる、中 国の揚子江(ヨウスコウ)下流域(呉の地方)を中心とした南方系の発 音。 平安時代に漢音(カンオン)が伝わり、平安中期以降には漢音(カラゴ エ)(正音)に対して、「呉音」,「わおん(和音,倭音)」,「やまとごえ (和音,倭音)」,「百済音(クダラオン)」と呼ばれるようになったもの。 仏教関係や官職名などに多く残っている。 ◎経(キョウ)典・修行(ギョウ)・灯明(ミョウ)・頭(ズ)脳など。 ------- 【五陰】 ○[仏]⇒ごうん(五蘊) ◎五陰盛苦(ジョウク) |
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