やく 【ヤク】 ◇[チベット語]gyak、[英]yak ○[哺]ウシ目(偶蹄目<グウテイモク>)(Artiodactyla)ウシ科(Bovi- dae)の哺乳類。 チベットやカシミールなどの標高4,500〜6,000メートルの高 地の草原にすむ。 肩高約1.8メートル、頭胴長約3メートル、尾約70センチメ ートル。雌はやや小形。雌雄とも上方に湾曲した大きい角をも つ。目と耳は小さい。ウシに似るが、肩が隆起した体形。体側 から腹面にかけて柔らかで非常に長い毛でおおわれ、尾にも長 毛がある。 野生種の毛色は黒褐色で、家畜化したものには暗褐色・黒白 斑・灰色・白色などもある。 家畜として飼育され、荷役用・乗用・乳用・食用として貴重。 また、毛は毛織物にされ、皮や糞(フン)も利用される。 「ボウ(「釐」の「里」を「牛」に替える)牛(ボウキュウ)」とも呼ぶ。 ◎ヤクの尾の毛で旄(ボウ)(旗の一種)を作ったことから「旄牛(ボ ウギュウ)」とも呼ぶ。 |