びく 【比丘】 ◇[梵]bhiksu(ビクシュ) ○(1)[仏]仏門に帰依し、具足戒を受けた男子。通称は僧。 女子は比丘尼(ビクニ)。 参照⇒ししゅ(四衆) ◎「ビクシュ」は「乞食をする者」の意味。「乞士(コツシ)」,「破煩悩」 とも訳される。 上は如来(ニョライ)に法を求め、下は世人に食を求めて修行する ことから。 ◎「比呼」,「(「草」冠+「必」:補助5560)芻(ビツシュ)」とも書く。 ○(2)[古]比丘尼(ビクニ)の誤称。 ⇒びくに(比丘尼) ○(3)[古]女子を賎(イヤ)しめて呼ぶ語。 ◎江戸時代、尼姿の下級の売女を比丘尼(ビクニ)と呼んだことか ら。 |