だいおきしん 【ダイオキシン】 ◇[英]dioxin ○[化]クロロジベンゾジオキシン(chlorodibenzodioxin)の俗 称。狭義にはその異性体の一つで極めて毒性が強い2,3,7, 8テトラクロロジベンゾpジオキシン(2,3,7,8-tetrachlorodi- benzo-p-dioxin)をさす。 酸素で架橋された二つのベンゼン核に1〜8個の塩素が入り、 75の異性体が存在する。 ◎ベトナム戦争で、米軍が枯れ葉剤として散布したことで知ら れる。 現在は環境汚染物質と認定され、ゴミ焼却施設の焼却灰や集 塵灰から検出されている。 人体被害例として、高い発ガン性・胎児への催奇形性、クロ ロアクネ(塩素座瘡)・皮膚の色素沈着・脱毛・多毛・肝機能異 常などがある。 参照⇒かれはざい(枯葉剤),のやき(野焼き),みついぞうせん (三井造船) ◎超臨界水(高圧・374℃)の運動エネルギーによってダイオキ シンを分解する研究が行われている。 ◎2003. 5.(平成15)東京大学加藤茂明教授グループ、人の細胞 内でダイオキシンに女性ホルモンの働きの阻害作用、女性ホル モンがない場合には女性ホルモンと同様の働きをする作用を解 明。 ◎ドイツ語:ディオキシン(Dioxin)。 イタリア語:ディオシーナ(diossina)。 スペイン語:ディオシナ(dioxina)。 |