げっきん 【月琴】 ◇[中]yueqin ○[楽]中国古代のリュート属の撥弦楽器(ハツゲンガッキ)。琵琶(ビ ワ)に似て、独特の寂しげな音色を出す。 もとは円形胴短棹の阮咸(ゲンカン)の別称で、共鳴胴が満月、 音が琴に似るとして呼ばれた。 明清代には民間でも使用されて、阮咸より棹が短くなる。明 楽では四弦十五柱の八角胴長棹、清楽では四弦八柱の円形胴短 棹となる。 18世紀、明清楽とともに日本に伝わり、大正年間まで一般家 庭でも愛好されていた。 現在は三〜四弦で、十三・十四・十七・二十四柱のものもあ る。 |