おうあんせき《わうあんせき》 【王安石】 ◇[中]Wang Anshi、[日]Ou Anseki ○[人]中国の北宋(Bei Song)中期の政治家・文人(1021〜1086)。 字(アザナ)は介甫(Jiefu)(カイホ)、号は半山(Banshan)。江西の人。 1042年、21歳で科挙に合格し状元進士。地方官を歴任して地 方政治の経験を積み、仁宗(Ren Zong)に『万言書』をおくり政 治の乱れを指摘した。 革新政治家で年少気鋭の神宗(Shen Zong)(シンソウ)に登用され、 宰相となり富国強兵策、いわゆる「王安石の新法」を断行した。 また学校を建てて人材を養成し、科挙の方法を変えて社会の実 用に合わせようとした。 しかし、特権維持をのぞむ司馬光(Shima Guang)ら一派の旧 法党の痛烈な反対を受け厳しい悪評を浴びて僅(ワズ)か5ヶ年 で辞任した。 博学能文・経綸に富んだ文章家として唐宋八大家(ハチダイカ)の 一人でもある。 参照⇒しばこう(司馬光) ◎王安石の新法:⇒おうあんせきのしんぽう(王安石の新法) |