ぼうくうえんしゅう《ばうくうえんしふ》 【防空演習】 ○[軍]空襲による被害を防ぐために行われる実地訓練。 参照⇒くうしゅう(空襲) ◎民間では火災を想定したバケツ・リレーが主であった。 1943(昭和18)夏、各戸の玄関脇に用水桶・砂袋・バケツ・火 たたき・はしごなどを備えさせ、ガラス窓には斜め十字の目張 りをするように指示。また、人に対しては、外出するとき防空 頭巾(ズキン)と三角巾を携帯させ、胸には本籍・住所・氏名・血 液型を記した名札を縫い付け、下着やズボンなどにも名札を付 けるように指導する。 敵のパイロットが落下傘(ラッカサン)で降(オ)りた場合に対して、 竹槍(タケヤリ)で眉間(ミケン)をつく訓練も行われた。 ◎1933. 8. 9(昭和 8)東京防空大演習を初めて実施。 |