こいへるぺすういるすしょう《こいへるぺすういるすしやう》 【コイヘルペスウイルス症】 ◇[英]Koi Herpes Virus disease/KHV disease ○[病]コイ(鯉)に感染するヘルペスウィルス性造血組織壊死症。 感染すると肝臓の造血組織が冒され貧血状態となる。外観に はほとんど変化がなく、エラ(鰓)が白っぽくただれる。体力が 弱まり、鰓ぐされ病・尾ぐされ病など寄生虫病にかかり、致死 率が非常に高い。 水温18度以上で活発化し、30度を超すと増殖が止まる。 マゴイ・ニシキゴイ以外には感染せず、人が食べても影響が ないとされている。 現在、治療薬はない。 「コイヘルペス感染症(Koi Herpes Virus infection)」とも呼 ぶ。 ◎1997(平成 9)イスラエルで病原性ウイルス(KHV)が発見。 2003.10.21(平成15)茨城県霞ヶ浦(カスミガウラ)の養殖業者から 発生の通報があり、11. 2までに約660トン(1匹2キログラム 換算で約33万匹)が死亡し、出荷を自粛。北浦では約200キログ ラムが死亡。茨城県から仕入れた宮崎県でも、先に仕入れたコ イを含め7トン(2,300匹)が死亡。 |