こいねー 【コイネー】 ◇[希]koine(共通の) ○[歴][言]紀元前5〜4世紀に成立した古代ギリシアの共通語。 アテナイ(Athenai)を中心とするアッティカ方言が、アテナ イの隆盛とともに他の方言を吸収しつつ標準語となったもの。 アレクサンドロス大王(Alexandros the Great)の遠征により 東方世界(ヘレニズム世界)に広がり、国際語となった。 さらに東ローマ帝国(ビザンチン帝国)の公用語として普及し、 ヘブライ語から『旧約聖書』・『新約聖書』が翻訳されるなど、 ラテン語とともに西欧諸語に大きな影響を与えた。 「コイネ」とも呼ぶ。 ◎現代ギリシア語の母体となった。 |