ざます 【ざます】 ○(1)[歴]江戸時代、遊里で主に遊女が用いた里言葉(サトコトバ) の一種。 「ある」,「だ」などの補助動詞の丁寧語で、「であります」,「で ございます」の意味。 ◎「ござります」,「ございます」が略されたものという。 ○(2)[東京方言](転じて)東京山の手の有閑階級の婦人語。 現在は「ざあます」の方が多く使用される。 参照⇒ざあますことば(ざあます言葉) ◎明治維新後、地方から東京に集まって山の手に暮らした人た ちが、遊里で生国のなまりを隠す言葉と知り、夫人などに使用 させて普及したもの。 |