ぐみ 【グミ】 【胡頽子】 【茱萸】 ○(1)[植]バラ目(Rosales)グミ科(Elaeagnaceae)グミ属(Elaea- gnus)の植物の総称。 落葉または常緑の木本(モクホン)で、高さ1〜2メートルの低木 または小高木。北半球に約80種、日本には15種ほどが知られる。 枝にとげがあり、葉は楕円形で互生。葉・花・果実に褐色や 銀色の独特の星状毛や鱗片毛を密生。根には根粒がある。 春または秋に、花は白色または淡黄色で小さく、葉腋(ヨウエキ) に少数束生して下垂する。花弁はなく、先が四裂した筒状鐘形 の萼(ガク)で、4本のおしべがある。 果実は楕円形〜球形の液果で赤熟し、大部分は果実が食用と なるが、特有の渋みがある。 常緑性のものは庭木や生垣として栽植される。果樹としては 特にトウグミが栽培される。 材は堅く農具・工具の柄などに利用される。 ◎秋の季語。 ◎アキグミ:山地に生える。落葉性で、実が秋に熟する。 ナツグミ:山地に生える。落葉性で、実が夏に熟する。 トウグミ:ナツグミに似るが大型。 マメグミ:落葉性。 ツルグミ:山地に生える。つる性常緑で、実が初夏に熟する。 マルバグミ:海岸に生える。常緑性で、実が春に熟する。 ナワシログミ:暖地に生える。常緑性で、実が初夏に熟する。 ◎「茱萸(シュユ)」はムクロジ目(Sapindales)ミカン科(Rutaceae) の「呉茱萸(ゴシュユ)」のことで、漢名としては誤用。 ○(2)(特に)グミの実。 |