ひえいざん 【比叡山】 ◇[日]Hiei Zan ○(1)[地]京都府京都市左京区(サキョウク)の東部、滋賀県との境に ある東山連峰北端の山。山頂は東の主峰大比叡(オオヒエ)または大 岳(タイガク)(848メートル)と西の四明ヶ岳(シメイガタケ)(839メート ル)の2峰から成る。 琵琶湖国定公園に含まれる。 「叡山(エイザン)」,「天台山(テンダイサン)」,「北嶺(ホクレイ)」,「大嶽(ダイ ガク)」,「大比叡」,「四明山(シメイザン)」,「しめいがたけ(四明ヶ岳, 四明岳)」,「東岳(トウガク)」とも呼ぶ。 ◎京都の鬼門(東北)にあたるため、東の中腹に平安京の王城鎮 護の目的で天台宗総本山の延暦寺や日吉大社(ヒエタイシャ)が建てら れた。 785(延暦 4)最澄(サイチョウ)が入山して比叡山寺を創建、東麓の 日吉神社(現:日吉大社)を地主神(ジシュシン)とする。 参照⇒あたごじんじゃ(愛宕神社)(1) ◎平安時代には単に「山(ヤマ)」とも呼ばれ、「山法師」は延暦寺の 僧兵を意味した。 ⇔てら(寺) ◎日本三大霊場の一つ。 ◎播磨の比叡山・西の比叡山:⇒えんきょうじ(円教寺)(1) ○(2)延暦寺の山号。 ⇒えんりゃくじ(延暦寺) ◎最澄の死後、比叡山寺に延暦寺の寺号を下賜されたため、山 号となる。 参照⇒とうえいざん(東叡山) |