せいみかいそう 【舎密開宗】 ○[歴][化]江戸後期、宇田川榕庵(ヨウアン)(1798〜1846)が著した 日本最初の化学書。7編21巻。 イギリスの化学者ヘンリー(William Henry)の名著『実験化 学の初歩(Elements of Experimental Chemistry)』のドイツ語 訳をさらにオランダ語に重訳した『化学の初心愛好者のための ガイド(Leidraad der Chemie voor Beginnennde Liefhebbers)』 を原本に、フランスの化学者ラボアジェ(Antoine Laurent de Lavoisier)などの化学書や、榕庵自身の実験の結果などを加味 して翻案・注釈したもの。 ◎1837(天保 8〜弘化 4)刊行。 元素名(酸素・窒素・炭素)や化学反応(酸化・還元)など多く の化学用語を造語して日本語化した。 |