こあら 【コアラ】 ◇[英]koala、[学]Phascolarctos cinereus ○[哺]フクロネズミ目(有袋目)(Marsupialia)コアラ科(Phasco- larctidae)コアラ属(Phascolarctos)の哺乳類。 体長はオス80センチメートル、メス70センチメートルほど。 体形は子グマに似るが尾はなく、耳は大きく、メスの腹部に は育児嚢(イクジノウ)がある。 体毛は羊毛状で灰色から黄褐色。アゴ・胸・四肢の内側は白 色。 性質は温和で、動作は緩慢。 オーストラリア南東部の森林のみに生息。ユーカリの樹上で 生活し、ユーカリの葉と芽しか食べない。 普通1腹1子で、妊娠期間は35日ほど。離乳期は母親が肛門 から出す一部消化された葉を子に食べさせる。子がやや大きく なると背負って歩く。 「コモリグマ(子守り熊)」,「フクログマ(袋熊)」,「キノボリフ クログマ(木登り袋熊)」とも呼ぶ。 ◎1科1属で、クスクス科(Phalangeridae)の亜科とされるこ ともある。 毛皮利用のため乱獲されて一時絶滅しかかったが、現在は保 護されてかなり回復している。 |