けいあいほう《けいあいはふ》 【慶愛法】 ○[仏]⇒けいあいほう(敬愛法) ------- 【敬愛法】 ◇[梵]vasya ○[仏]四種法(シシュホウ)の一つ。三種法中の増益法(ソウヤクホウ)から 分かれたもの。 密教で、夫婦・親子・君臣などの和合・親睦、あるいは異性 ・上位者からの愛顧を祈る修法(シユホウ)。 尊格として愛染明王(アイゼンミョウオウ)・千手観音(センジュカンノン)な どを本尊にいただき、行者(ギョウジャ)が西方に向い、法具は赤 色、壇(ダン)・炉は蓮華(レンゲ)形のものを用い、護摩(ゴマ)を焚 (タ)いて修する。 「愛敬法(アイギョウホウ)」,「慶愛法」とも呼ぶ。 参照⇒ししゅほう(四種法),あいぜんみょうおう(愛染明王) ◎"vasya"の原意は「支配下に置く」・「意のままにする」・「魅惑 する」。 |